乙種機械

乙種機械について

 高圧ガス製造保安責任者試験乙種機械は、毎年4,000人程度の方が受験されます。受験者の方のほとんどが、業務上必要なため、受験される方が多く、その合格率は20~30%と決して高くない合格率です。
 乙種機械の試験科目は学識、保安管理、法令の3科目です。試験時間はそれぞれ、学識:120分、保安管理:90分、法令:60分のテストです。特に、近年は保安管理の傾向が変わっており、合格が難しくなっています。
学識、保安管理に出題される各分野の体系的な説明と問題を作成しました。乙種機械の合格に役立てていただけると幸いです。

学識

 乙種機械学識の出題問題から分野をまとめました。出題問題数15問とも異なる分野からの出題のため、15分野に分けられると考えられます。

①SI単位     
②気体と液体の性質
③熱と仕事
④理想気体の状態変化
⑤爆発
⑥円管内の流れ
⑦伝熱・分離
⑧変形と破壊
⑨応力
⑩材料
⑪溶接
⑫高圧装置
⑬計装
⑭ポンプ・圧縮機
⑮流体の漏洩

 乙種機械学識は乙種化学学識と比べて出題範囲が広いです。しかしながら、保安管理の出題分野と被っている分野もあります。また、暗記問題も多く出題されます。設備に関する知識をしっかりと覚える必要があるかと思います。

保安管理

 乙種機械保安管理の出題問題から分野をまとめました。出題問題数15問とも異なる分野からの出題のため、15分野に分けられると考えられます。

No分野
1燃焼・爆発
2ガスの性質・利用方法
3材料
4流量計・温度計・液面計
5貯槽・管継手・弁・反応器
6ポンプ・圧縮機
7事故例
8流体の漏洩
9安全・信頼性の管理
10電気設備
11保安装置
12防災設備
13運転管理
14設備管理・工事管理
15設備の検査

 乙種機械保安管理は乙種化学保安管理と出題分野はほとんど同じです。乙種化学との違いは、問7の問題が年により異なることで、①事故例、②ポンプ・圧縮機のどの分野から出題されるのかわかりません。近年は事故例から出題されています。学識の出題分野と被っている分野もあります。学識で覚えた知識が保安管理でも利用できます。特に、設備に関する知識をしっかりと覚える必要があるかと思います。

学識の問題集

 乙種機械学識の出題問題を2021年までの過去10年間の試験問題から分析しました。全体的に満遍なく出題されており、全15問の分野(出題タイトル)はおおよそ下記です。

問1.SI単位
問2.気体と液体の性質
問3.熱と仕事
問4.理想気体の状態変化
問5.燃焼・爆発
問6.円管内の流れ
問7.伝熱・分離
問8.変形と破壊
問9.応力
問10.材料
問11.溶接
問12.高圧装置
問13.計装
問14.ポンプ・圧縮機
問15.流体の漏洩

 この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。15問すべてがそれぞれ、別々の分野のため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。各分野ごとにまとめと練習問題を作成しました。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。

保安管理の問題集

 既に記載した通り、全15問とも分野の偏りはなく、満遍なく出題されます。そのため、傾向に偏りがなく網羅的に暗記する必要があります。そのためには、単に内容をインプットするだけでなく、問題を解くことでアウトプットし、記憶の定着が重要です。高圧ガス試験の過去問を解くことで定着することができます。それに加えて、それぞれの分野ごとに学習することでより理解がしやすくなり、同じような問題を解くことで、定着させることができるかと思います。各分野ごとの練習問題、演習問題を作成し、リンクを貼り付けています。また、各分野の隣におすすめの学習順を記載しております。後半に出題される問題については出題内容に偏りが多く、また、その分野単体での学習が可能です。暗記量の多いガスの性質は時間に余裕がない場合、後回しにする方が良いかと思います。高圧ガス設備に関係する問5、問6、問8、問13は続けて学習する方が関連性がわかり、効率が良いかと思います。

分野おすすめ順
1燃焼・爆発8
2ガスの性質・利用方法15
3材料9
4計装10
5管継手・弁・反応器11
6ポンプ・圧縮機12
7事故例7
8流体の漏洩13
9安全・信頼性管理6
10電気設備5
11保安装置4
12防災設備3
13運転管理14
14工事管理2
15設備の検査1

 この出題傾向は毎年ほとんど変わることがありません。15問すべてがそれぞれ、別々の分野のため、暗記量も膨大になります。1日、1分野ずつでも学習する必要があるといえそうです。もちろん、上記はあくまで過去の傾向のため、必ずしも上記通りに出題されるとは限りません。合格に少しでも近づけるように参考にしていただけると幸いです。

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